クロスカブ110を購入したら慣らし運転は必要なの?
バイクやクルマを新車で買ったときに「慣らしが必要だ」とか「最近のバイクは製造の精度が高くなったから、慣らしは必要ない」など、色々と言われていますよね。
調べると慣らし運転が必要だとか、不要だとか両方の意見があってドツボにハマる(笑)
僕のクロスカブ 110は先月納車されました。
慣らし運転って必要なの?
やる必要ない?
今回は、クロスカブ 110の慣らし運転について調べてまとめました。初めて新車のバイクを買ったら、慣らし運転は必要なのか、必要ならどうすれば良いの?
結論から言うと
「出来るなら、慣らし運転をした方が良い」
と思います。
『慣らし運転』とは
バイクのエンジンは精密に設計され、作られています。いくら細密に作られていても、個体によって微妙な歪みやズレがあります。
その歪みやズレはエンジンを回すことによっエンジンに『あたり』をつけ、パーツ同士で擦り合わせて、削り、修正していきます。
金属の部品同士が、微妙な凹凸が平らになり、馴染んで滑らかに噛み合うようになっていきます。
コレはエンジンに限らず、ギアやチェーンなど金属の部品が接しているパーツ全てに当てはまります。
つまり、慣らし運転とは、微妙な金属パーツのデコボコを金属同士で擦り合わせて滑らかにしていくです。
エンジンやその他のパーツがより精密に噛み合い、パワーを伝える効率などが上がる。
バイク全体がスムーズに動くために慣らし運転を行います。
接しているパーツが、滑らかになっていない状態で、いきなり全力で負荷をかけるとお互いが引っかかって機械にとってあまり良い状態じゃないと言うのは、なんとなく想像がつきますよね。
「慣らし運転は必要ない」との意見もありますが、必要ない派の意見は、最近のパーツ成形技術は、精度が高く、そこまで歪んだり、デコボコしていない。と言うモノです。
確かに技術が上がり、パーツ同士の噛み合わせも良くなっていると思います。
新車で購入して長い期間、相棒として過ごしたいと思ったら、少し手間を掛けてトラブルを避けるためにも慣らし運転をした方が良い。
なぜ、慣らし運転が必要なのか
クロスカブに限らず、新車のバイクは500kmでオイル交換を勧められています。
この1回目のオイル交換では、かなり金属の粉が入っているそうです。金属のパーツ同士が擦れて削れた金属らしいです。
昔のバイクは、ラメのようにキラキラしていたそうで、今のバイクはそれに比べれば少ないと言いますが、やはり金属の粉が入っています。
初回のオイル交換時に金属の粉が出てくると言うことは、パーツ同士が、馴染むまでは慣らし運転をした方が良いと言うことではないでしょうか?
『慣らし運転』の方法
「よし、慣らし運転をしよう」と決心しても、バイク初心者にはどうすれば良いか分かりません。
私は、バイク屋のおじさんに走行距離が500kmまでは、以下のコトに気をつけて運転してください。と言われました。
機械が馴染むまでは、徐々にジワ〜っと操作をすることを気にして運転してあげてください。
そして、なるべくエンジンの回転数を上げたり、下げたりした方が良いそうです。同じ回転数でいくら走ってもあまり意味がないらしい。
クロスカブの慣らし運転
私のクロスカブは、現在、走行距離が120kmくらいで、絶賛慣らし運転中です。
私は、自動二輪の免許を取って初めてバイクを買ったのがクロスカブです。100km走るまでは、クロスカブの慣らしと言うより、私が公道をバイクで走ることに慣れるための運転でした。
バイク屋のおじさんに言われたことを意識してた訳ではなく、バイクを運転することにビビっていたので、ゆっくり発進してジワ〜っとアクセル操作、ジワ〜っとブレーキを使って、減速していました。
結果、良い慣らし運転が出来ていると思います。ちょっと気になるのは、減速時にギアの選択を間違えて、強烈なエンジンブレーキを使ってしまったのが何回か、あったことくらい。
クロスカブやスーパーカブは、運転に慣れるまでギクシャクしてしまうことがあります。
ギクシャクすると言うことは、バイクに負荷を掛けているんですね。
なので、なるべくギクシャクしないように運転する必要があります。カブでギクシャクしない運転方法については、別の記事でまとめています。
私は、走行距離が500kmになるまで、
と言う走り方で行こうと思っています。
機械よりもライダーの慣らし
慣らし運転で、バイクの性能が変わると言う人までいます。私は、そこまでは思いませんが、無駄なトラブルを避けるためにもバイクの慣らし運転は必要だと思います。
せっかく、新車で買ったバイクです。どうせなら長い期間、相棒として付き合いたいですよね。
はじめに少しだけ、手間を掛けることで長持ちするなら、自己満足かも知れないけど、それで良い。
そして、慣らし運転には、もうひとつの目的があります。それは乗る人が、そのバイクに慣れること。
バイクの車種もそうですが、ブレーキの効き具合や、アクセルスロットル、ブレーキの遊びなど個体によっても違いがあります。
教習車でも、同じ車種なのに半クラッチの位置が微妙に違い、苦労しませんでしたか?
こういったバイク個体の若干の違いにも、慣れるためにも、慣らし運転が必要です。バイクのクセを知らずに全開走行をするのは、大変危険です。
慣らし運転の目的は、バイクのパーツ同士の噛み合わせを滑らかにすること、そしてライダーがバイクに慣れることだと思います。
慣らし運転をやらない理由は、ありません。これから長い間、付き合っていくバイクです。少し面倒かも知れませんが、是非、慣らし運転をしてみてください。
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